トランプ関税で株価暴落──それでもBTCは“比較的健闘”のワケとは?
- info 代表
- 5月29日
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トランプ関税で株価暴落──それでもBTCは“比較的健闘”のワケとは?
■ 米中「関税戦争」再燃、トランプ発言で市場に激震
4月2日、トランプ前大統領が発した「中国製品への関税強化」発言を皮切りに、米国と中国の間で再び貿易戦争の様相が強まっています。中国側も即座に報復関税を示唆し、相互関税の応酬が現実味を帯びてきました。
この発言を受けて、週明けの米株式市場は混乱。主要株価指数先物は軒並み5%を超える下落を記録し、ナスダックは連日で大幅続落。市場の先行きに対する不安が一気に拡大しています。
■ BTCも一時下落──それでも「持ちこたえた」と評価される理由
暗号資産市場も株式市場の影響を受け、全体的に下げ調子となりました。ビットコイン(BTC)も一時5%の下落を見せ、7万9,000ドルを下回る場面も。しかし、その後は徐々に値を戻し、株価に比べて比較的小幅な変動にとどまっています。
レッドストーンの共同創業者兼COOであるマルチン・カズミエルチャク氏は、「伝統的資産が崩れる中で、BTCが安定していることは、成熟したグローバル資産としての存在感を示している」と指摘。また、暗号資産を財務戦略に取り入れている一部企業による買い支えも、下支え要因になったと見られています。
■ 「暗号資産は安全」と語る詐欺業者──市場の不安に便乗する手口に注意

こうした“株は下落・暗号資産は安定”という構図は、投資詐欺の温床にもなり得ます。実際、2024年8月に株価急落と景気後退懸念が重なった際には、暗号資産詐欺の勧誘が活発化していました。
被害者から聞いた言葉として、以下のような“誘い文句”が多く見られました:
「株はもう終わり。今は暗号資産に流れてる」
「トランプさんが推してるから安心ですよ」
「トランプコインの話、聞いたことあります?」
「ミームコイン、今上がってるんですよ!」
こうした文脈で接近し、一度利益を出させて信頼を得たうえで、最終的には詐欺コインへと誘導する──これが典型的な手口です。とくに価格変動が激しいミームコインは、価格操作や仕手行為の温床となりやすく、詐欺の舞台になりがちです。
■ 【まとめ】動揺する相場と、不安を狙う詐欺師たち
株式市場が暴落し、将来の不安が高まる局面では、「何か始めなきゃ」という心理が働きやすくなります。そこに詐欺師は付け入ってきます。
「このタイミングで?なんで私にこんな“おいしい話”?」
そう思ったら、一歩立ち止まりましょう。不安なときこそ、消費者センターや弊社のような暗号資産専門の調査会社へのご相談をお勧めします。
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